

ヨウ素−129は長半減期核種であり寿命が長いので体内に入るといつまでも 放射線を出し続けるから危険ではありませんか?

- たしかにヨウ素−129は半減期が1600万年と非常に長い放射性核種であ ります。土壌中などでは検出されておりますが、その濃度は高いものでも 0.04Bq/Kg程度であります。食品中の値は極低く、農作物中などでは 検出限界以下(0.001Bq/Kg又は1mBq/Kg)です。
- もしも、土壌中の値などから食品中の値を推定し、ヨウ素−129の経口摂取 量の見積をしてみますと、多い場合でも、1日1人当たり1mBq (0.001Bq)程度でしかありません。この値は、1日に摂取される自然 放射能であるカリウム−40の50Bq(平均)と比べるとはるかに小さい数 字であり、健康に影響はありません。
- また、ヨウ素は体内では甲状腺に濃縮されますが、もしも、ヨウ素−129が 甲状腺に移行したとしましても、安定ヨウ素(非放射性のヨウ素=127I)を食 事を通じ常に摂取していますので、それと入れかわります。そのため、体内に 入ったヨウ素−129は徐々に排出され、体内での濃度は低くなります。日本 の場合は海藻など安定ヨウ素を多く含んだ食品が多いので、排出される割合も 速いと考えられます。

ヨウ素−129は寿命が長いから今はレベルが低くても遠い将来には地上に蓄 積し、結局は我々の子孫に被曝を与えることになりませんか?

- 環境に放出されたヨウ素−129は土壌に吸着されることは考えられます。 (その吸着の度合いは土の種類によって異なり、黒ボク土などでは高く、砂質 土などでは低い傾向にあります)しかし、土にある程度吸着されたとしても、 長時間のうちには地下に浸透しています。また、現在の放出量はわずかですの で、長時間を考えても危険な量には達しないと考えられます。 また、ヨウ素の土から農作物への移行係数(ヨウ素の農作物中の値を土の中 の値で割って得られた値)は非常に小さい(例、米:0.002)ので、農作 物へのヨウ素の高濃度濃縮は考えられません。

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