海藻中のテクネチウムの検出

東海村付近の海藻から、テクネチウム−99という放射性物質が検出されたと
の新聞報道がありしたが、どの程度だったのでしょうか?

  1. テクネチウム−99は海水中の褐藻類に濃縮されることが知られており、放医 研では数種の褐藻について濃度測定を行い、濃縮係数等を確認するための研究 を実施しました。
  2. 我が国の海洋環境中のテクネチウム−99濃度は極めて微量であり、従来の測 定手法では検出できなっかたため、放医研では新たに開発した極微量テクネチ ウム測定法を用いて、海水と褐藻中のテクネチウム−99の濃度の測定を行っ たものです。
  3. その結果、海水、褐藻中のテクネチウム−99の量は極めて微量で、問題とな るようなレベルではないこと、また、テクネチウム−99の海洋環境における 挙動に関して外国で得られている各種の濃縮係数が、我が国の沿岸生態系にも ほぼ適用できることが分かりました。
  4. なお、テクネチウム−99が検出された褐藻類アラメを、毎日40g1年間食 べ続けたと仮定してもその線量は、ICRPが勧告する一般公衆の線量限度の 約400万分の1と極めて小さく、健康上問題ないといえます。
  5. また、テクネチウム−99は長半減期の放射性物質ですが、生物学的半減期は 比較的短く、体内に取り込まれても比較的早く排出されることが知られていま す。
    生物学的半減期
    75%は 1.6日
    20%は 3.7日
     5%は 22 日

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