ヨウ素代謝モデルと線量計算マトリックス

ICRPのヨウ素代謝コンパートメントモデルでは 単純な3コンパートメントモデルで記述されており、

figure214

通過コンパートメント(半減期0.25日)に入ったヨウ素のうち、0.3の割合が甲状腺に移行し、 残り0.7が直接排泄される。 甲状腺中のヨウ素は120日(後で80日に修正) の生物学的半減期で残留し、有機要素の形で甲状腺以外の人体の組織に均等に 分配し、12日の生物学的半減期で残留するものと仮定している。 tex2html_wrap_inline456 , tex2html_wrap_inline458 , tex2html_wrap_inline460 をそれぞれ通過コンパートメント、甲状腺、他の器官のヨウ素とすると、

eqnarray219

tex2html_wrap_inline462 について整理すると

displaymath452

が得られる。移動行列は

displaymath453

となる。

tex2html_wrap_inline313 の場合半減期が8.04日であるから tex2html_wrap_inline493 となり

displaymath477

を得る。

また、 tex2html_wrap_inline514 の場合半減期60.14日であるから tex2html_wrap_inline516 となり

displaymath495

となり、 tex2html_wrap_inline313 と対角要素だけが異なる。



セシュムの代謝モデルと線量計算マトリックス
放射線の知識 自然放射線 放射能 放射線・放射能の単位 放射線の人体影響
αβ線の飛程 γ線の作用 光子反応断面積 原子の光子反応断面積 放射線被爆と死亡危険度
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